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| 筆者にとってコンプティークは不思議なメーカーであった。 というのは、APPLE IIからの移植がメインだったのだが、面白くないゲームでも何故か買ってしまうのである。 ここのゲームは9割方持っていたのではないだろうか。 出来にバラつきがあるのは学生バイトにやっつけでやらせていたからだという話もある。 だがパズルが苦手なのに"バルダーダッシュ"シリーズをやったり、オートリピートを殺してない難操作性のFM-7版"マイナー2049er"をやったり、どうしてだか遊んでしまうのだ。 特に"ブルースリー"はお気に入りだった。 再生紙というかわら半紙というか、つるつるしていないザラザラの質感があるパッケージを使っていたのも好きだった理由かもしれない。 そういえば昔は箱を見ればどこゲームかすぐにわかったのに、いつからかメーカー色というのは消えてしまった気がする。 今だから言わせて貰えば、初期のエニックスやバンダイのパッケージは非常にダサい。 格好良さで言えば"ハイドライド"シリーズ。 箱絵のハッタリ度なら光栄かファルコム、そんなところでしょうか。 とんでもなく話が飛んでしまったので戻すと、本作は同名映画のゲーム化である。 全世界一斉同時発売をスローガンに、APPLE II用も出したらしいのだが……。 当時の雑誌にはそのように書いてあるにも関わらず、海外サイトをググってみてもそれらしい情報が引っ掛かってこない。 本当に発売したのだろうか? このゲームは出たときから、描画がとても遅いということを酷評されていた。 これからは"アステカ"みたいに瞬間画面表示だよねと言われはじめていた時期だけに辛いことになった。 またテープ版はロードが多いこともあり、二重苦だったらしい。 しかし遅いという一点だけで評価されてしまうのは勿体無いことだ。 何より(遅いことをわかっていたのか)画像を表示しないテキストモードがある。 視覚情報のみに頼らなくてはいけない場面があるので最初から最後までテキストオンリーで遣り抜くのは厳しいと思うが、知っている場面を飛ばす意味でなら十分使える。 システム面は割と考えられており、常に移動出来る方向が指示されている。 青地に白文字はシリウスソフトウェアの移植ゲームみたいでいやだ!という人(いるのか不明)は背景カラーの変更も出来る。 そして入力は日本語・英語・ローマ字どれも受け付ける幅広さ。 例えば建物に入りたい場合「ENTER HOUSE」「イエ ハイル」「IE HAIRU」、更に「ENTER IE」「HOUSE ハイル」これも同じ結果だ。 もっと言えば「イエ」「コヤ」「ウチ」などの別名も割り当てられているので認識語は相当な数に上る。 が、これを殺しているのが反応の乏しさだ。 色んな物を見ることが出来ても「コトサラニ ミルベキ トコロハ アリマセン」返ってくるメッセージはこれだけしかない。 (登録されていない単語は「ワカリマセン」と言われるので明確に区別出来る) 個別メッセージを用意していないなんて欧米で言えばシエラオンラインの"ミステリーハウス"時代である。 1970年代の作りをしていたのでは、本当に海外展開していたのだとしても受け入れられたとは思い難い。 不要な日本語部分の認識語を削り、その分を反応語に回したということも考えられないではないが……。 ストーリーは映画とかなり異なっていると思われる。 大体、まず最初に空き家に忍び込んで金をくすねることから始まる。 そしてカムイの剣は、民族の宝と呼ばれて大事にされているものをスキを見て盗み出す。 ドラクエの勇者でもさすがにそこまではやらない。 カムイの剣を手に入れた後、物語の舞台は日本からアメリカに移るのだが、それまでと同じかそれ以上のボリュームが待ち構えているのだろうとワクワクしていた期待は見事に裏切られた。 渡米してからは二択が一回、コマンド入力が一回でエンディング、お仕舞いである。 原作では恐らく重要であろうと思われる人物は顔見せ程度で過ぎてしまう。 ゲーム製作に疲れたかのように後半の展開が一気にダイジェストになってもうラスト、こんなのどこかで見かけたと思ったら"幻魔大戦"であった。 思えばあれも角川映画だったが、開発は違うのに何か特有の問題でもあるのだろうか。 その点CSKの映画原作ゲームはそんな尻すぼみ展開は決してしない。 最初から最後まで満遍なくスカスカだから。 |
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